活動報告

議会

「市立札幌病院の委託費」について(令和5年10月10日 決算特別委員会 病院局)

10/10(火)、決算特別委員会(病院局)で「市立札幌病院の委託費」について質問させて頂きました。

他の公立病院と比べて、「委託費」の割合が高い現状にある市立札幌病院の経営について、その主な要因と今後の改善策を確認致しました。

<波田質問>
私からは、市立札幌病院の「委託費」について、質問させて頂きます。

2019年に策定された「市立札幌病院中期経営計画」によりますと、市立札幌病院において、委託費が医業収益に占める割合である「委託費対医業収益比率」は、約11%であるのに対し、同規模の黒字の公的病院の委託費対医業収益比率は、約6%であり、市立札幌病院は、他の公的病院よりも、委託費の占める割合が、およそ2倍程度、高い水準にあります。

このことから、中期経営計画では、「委託費の多くを占める医事事務や、設備管理などについて、仕様の見直しを行い、経費の適正化をさらに進める」等、改善の方向性を示すとともに、2024年度には委託費対医業収益比率を9.8%にまで縮減する見通しを示しております。

しかしながら、2022年度の病院事業会計によりますと、委託費の合計金額は約27億7,000万円で、2019年度から約2億8,000万円の増加となり、委託費対医業収益比率は13.5%と、むしろ上昇する結果となっております。

そこで、質問ですが、近年の委託費の増加や、委託費対医業収益比率の上昇について、その主な要因をお伺い致します。

<答弁の趣旨>
・昨今の物価上昇や賃金の上昇の影響により、委託費も上昇
・コロナの影響で、医業収益が下がったことも主な要因

<波田質問>
ありがとうございます。
委託費の増加や、委託費対医業収益比率の上昇の要因については、物価上昇や賃金の上昇、コロナウィルスの流行など、計画策定時に想定していなかった「外的要因」によるものが大きいことを理解致しました。

一方で、近年のやむを得ない「外的要因」を除いたとしても、やはり市立札幌病院の委託費や、その割合は、他の公立病院と比べて「高い」という課題は、計画策定時から存在していたわけでございまして、近年の厳しい状況下におきましても、やはり改善を進めることは必要であると考えます。

そこで、質問でございますが、委託費の適正化について、今後どのように取り組まれるのか、お伺い致します。

<答弁の趣旨>
・医事事務や設備管理などについて、仕様の見直しを行い、さらなる経費の適正化に取り組みたい
・医業収益の拡大にも力を入れて取り組むべく、地域の医療機関との役割分担をしながら高度急性期病院としての役割を一層果たしていきたい

<波田要望>
ありがとうございます。
今後の取り組みについて、理解を致しました。

特に、気になりましたのは、委託先の選定にあたり、「特定随意契約」による委託が散見されることや、「一般競争入札」を実施した場合にも、入札に参加した事業者が1社しかないという事例が散見される点です。

もちろん、病院に関わる業務の委託という性質上、専門性が高く、委託先が限定されてしまう、という事情は拝察致しますが、それでもやはり、他の公立病院との比較の中で、こうしたところに改善の余地があるようにも感じるわけでございます。

中期経営計画の方針にございます通り、「委託費の多くを占める医事事務や、設備管理などについて、仕様の見直しを行い、経費の適正化をさらに進める」ということに、引き続き取り組んで頂きますことを要望致しまして、質問を終わります。

ありがとうございました。

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