活動報告

市政カフェ

5/11(日)「市政カフェ」の御礼とご報告【終活を考える】

5/11(日)、カナモトホールにて第12回目の「はだだいせん 市政カフェ」を開催しました。

今回は、「終活」をテーマとして、「終活ナース」として活躍される篠原知子さんをはじめ、ホスピスや介護施設で仕事をされる方や、税理士の方、親御さんを看取られたばかりの方、ご自身の終活を考えていらっしゃる方々など、30代から80代まで、15名の皆さんにご参加頂き、それぞれのお立場から数多くのご意見をお寄せ頂きました。

岡山市では、今年4月に「終活を支援するための条例」が施行され、人生の最終段階において自身が望む医療等について家族や医療チーム等と事前に話し合い、共有しておく「人生会議 (ACP=アドバンス・ケア・プランニング)」の普及啓発や、これまでの人生を振り返り、自身の財産や医療・介護・葬儀などの希望を書き留めておく「エンディングノート」の作成と配布に取り組む等、行政として「終活」の支援に取り組む動きが出てきております。

一方で、札幌市では、令和7年度予算では「終活ネットワーク構築推進費」として僅か340万円の予算に留まっている現状にあります。

【主なご意見】
・人生の最終段階において、延命措置を行うかどうかについて、本人が事前に意思表示をしておくことで、医師も家族も困らなくて済む。「自宅で自然に亡くなりたいたいのか」、「病院で自然に亡くなりたいのか」、あるいは「あらゆる医療を施して1日でも長く生きたいのか」、本人が事前に考えて、決めて、周囲に伝えておくことが重要。


・家族の間でも、「1日も長く生かして欲しい」という兄と、「もう十分ではないか」という弟で意見が割れることがあり、その場合は訴訟リスクを回避するために医師は延命をせざるを得ない。


・事前に意思を決め、リビングウィル(事前指示書)を書面で残したとしても、それを医師に確実に伝わるようにすることが重要。自宅の金庫で保管しておいても、医師には伝わらない。厚生労働省は、リビングウィルの作成を推奨しており、様式は任意としているが、それをどう生かすか、どのように医師に伝えるか、運用に関するルールがないのが課題。法制化は国会で成立しなかった経過もある。そのため、例えばカードサイズのリビングウィルを保険証と一緒にして携行するようにしてはどうか。臓器移植に関する意思表示の欄は、保険証に印字されている。


・家族の立場からすると、情もあり、何も延命措置をしないというのは可哀想と思い、弟と相談して点滴をしてもらうことにした。


・とりあえず点滴と言われると、じゃあお願いしますとなるが、細くなった血管に点滴を入れるのは目を覆いたくなるような状況。点滴によって体はむくみ、最期は見た目が別人になってしまうことも。本人はプールの中で息をするようなもので、苦痛も伴う。外そうとする手をミトン(手袋)で固定することは、拷問ではないか。一体誰のための延命なのか。


・海外では、口から食べられなくなってしまったら寿命と捉えて、延命措置を行わないのが常識。このような認識を広めることも重要ではないか。


・「寝たきり大黒柱」という言葉もある。親の延命に要する医療費よりも、入ってくる親の年金の方が多いため、管を繋いで延命によって1日も長く生きてもらおうとする家族も実際にいる。高額療養費制度や後期高齢者医療制度(1割負担)によって、延命に要する自己負担が安すぎることも、問題の1つではないか。特に、生活保護受給者の場合は、自己負担はゼロ。このような医療費の負担は、現役世代に回ってくることも考えなければならない。


・高額療養費制度があるから安心と思っていても、近年では医療費だけではなく、健康保険の対象とならないアメニティ(ベッド代、部屋代、家具、おむつ代など)が高額となるケースもあり、大きい負担を強いられることもある。

・「延命措置はしないで欲しい」というリビングウィルを残したとしても、そもそも延命措置とは何を指すのか、点滴だけはするのか、胃ろうはしないという意味なのか、曖昧では実現しにくい。「助かる見込みがない場合は、延命措置はしないで欲しい」と言っても、助かる見込みがあるのか無いのかという線引きや判断基準も曖昧。医師としては、少しでも助かる見込みがあるのであれば最善を尽くす使命もある。

・自身の意志表示を尊重してもらえる医師と出会い、コミュニケーションをとっておくことも重要。一方で、主治医が変わってしまうことも多く、コミュニケーションを取れるようになってきた頃に異動になってしまうこともしばしば。

・身寄りのない、いわゆる「お一人様」の方に対し、身元保証を行う団体も複数あるが、ある団体に身元保証を依頼したところ、170万円の預託金を要求された。預託金を預かっておきながら倒産してしまった団体もあるとの報道も目にした。横須賀市では、身元保証を市で行っているとも聞く。浜松市では、終活に取り組む団体を審査しているとも聞く。

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