3/2(月)、札幌市議会 予算特別委員会(建設局)で、「公園での花火」について質問しました。
札幌市内の全ての公園では、手持ち花火を含めた火気使用が禁止されておりますが、子育て世代や若い世代からは「花火を楽しめる場所が身近にない」「どこで花火をすれば良いのか」との声が寄せられております。
全国の他都市では、マンション暮らしが多い都市部を中心に、特にここ数年で公園の利用ルールを緩和する自治体が増えつつあり、多くの政令市でも手持ち花火に限って公園での花火を認めている市が多いことから、札幌市でも公園利用ルールの緩和に向けて、まずは試行的にでも早急に取り組んで頂くよう強く要望しました。
<波田質問>
私からは、「公園での花火」について質問させて頂きます。
家族連れや子ども達、友人同士などが公園で花火を楽しむ様子は夏の風物詩でもあり、私自身も子どもの頃に近所の公園で家族と花火を楽しんだ思い出があります。
一方で、現状としては、札幌市内全ての公園で花火をすることは原則禁止されているものと認識をしております。
子育て世代や若い世代を中心に市民の方々からは「花火を楽しめる場所が身近にない」「どこで花火をすれば良いのか」との切実な声が私のところに寄せられております。
そこで質問ですが、市内の公園での花火が禁止された経緯と禁止されている理由についてお伺い致します。
<答弁の趣旨>
・詳細な経緯は不明だが、本市においては、花火を含めた公園内での火気使用を原則として認めていない。
・ただし、昭和54年8月から、市民からの要望等を受けて町内会が主催するものを認める運用を開始。
・禁止している理由は、芝生、遊具等の公園施設の損傷、ごみの放置、事故やにおい、煙、騒音等の発生を防止するため。
<波田質問>
詳細な経緯は不明ではあるものの、様々な問題の発生を防止するため、花火を含めた公園内での火気使用が原則禁止されているとのことでございました。
かなり昔の段階から、このような公園の利用ルール自体は変わっていないということでありますが、そうであるとすれば、おそらく、昔は今よりも社会全体が寛容で、公園で花火をすることも、その多くが事実上黙認されていたのではないかと拝察するところです。
また、仮に現在でも公園での花火が一部黙認されている、いわば「やった者勝ち」というような現状があるとすれば、やはり真面目にルールを守って花火を自粛している市民の方からすると極めて理不尽な現状であると受け止めております。
ご答弁にありました通り、町内会が主催する行事では公園での花火が認められるとのことでありますが、やはり個々の市民が、身近な場所で、日常的に気軽に花火を楽しめる状況にはないわけであります。
では、どこで花火ができるのかという点では、豊平川河川敷の一部エリアでは花火が認められておりますが、現地には看板などの標示も無く、どこが花火可能エリアなのかもわかりにくい現状にあり、そもそも多くの市民にとってわざわざ河川敷まで足を運ぶこと自体が非常に大変で不便なわけであります。
このような花火に関する現状の利用ルールに対して不満を抱く市民の方も多いのではないかと拝察するところです。
そこで質問ですが、公園で花火ができないことや、花火ができる場所が豊平川河川敷に限定されている現状について、札幌市や公園の指定管理者に対して、市民からどのような声が寄せられているのかお伺い致します。
<答弁の趣旨>
・市内の公園で花火に関し、「音がうるさい」「ゴミが散らかっている」等の苦情はあるが、花火ができないことについてご意見やご要望が寄せられることはほとんどない。
・なお、公園で花火をして良いかの問い合わせには、町内会行事以外の場合には原則禁止と説明、ご理解をいただいている。
<波田質問>
「花火ができないことについて意見や要望が寄せられることはほとんどない」とのことでございました。
一方で、ご答弁の中にありました「公園で花火をして良いのか」という市民からの問い合わせについては、札幌市のホームページにも「よくあるご質問」として掲載されておりますが、まさにこの「よくあるご質問」そのものが、「公園で花火をしたい」という市民の潜在的なニーズであるとも捉えられるわけであります。
このような市民の声なき声を丁寧に拾い上げて、必要な利用ルールの見直しを進めていく姿勢も極めて重要ではないかと考えます。
全国他都市の状況を見てみますと、特にここ数年で大きな変化と動きが出てきており、身近な場所で手持ち花火を楽しみたいという子育て世代からの要望を受けて、マンション暮らしが多い都市部を中心に、公園の利用ルールを緩和する自治体が増えつつあります。
例えば、子育て世帯の転入が多い茨城県つくば市では、7月~9月の午後6時~8時半に限定して、昨年から公園での手持ち花火を解禁しております。
東京都大田区では、昨年から試行事業として区内540か所の公園のうち、53か所で手持ち花火を解禁するなど、一部の公園だけでも試験的にまずはやってみるという姿勢も見られます。
全国の政令市20市のうち、札幌市と同じく公園での花火を禁止しているのは7市でありますが、その一方で、手持ち花火に限って、あるいは夜の9時まで等と時間を限定する等して、公園での花火を認めているのは11市あり、さらに、一部の公園に限って手持ち花火を認めているところが2市あります。
道内では、小樽市と函館市などが公園での手持ち花火を許可しており、札幌市内に住む大学生からは「札幌は花火ができる場所がないので小樽まで花火をしに行った」との声もお伺いするところです。
そこで質問ですが、札幌市内の公園においても、他の多くの政令市のように、夜の9時まで等と時間を限定し、手持ち花火に限って許可をする等、条件付きで公園での花火を許可することで、多くの市民がより気軽に花火を楽しむことができるようにしてはどうかと考えますが、お考えをお伺い致します。
<答弁の趣旨>
・利用時間や花火の種類を限定したとしても、施設損傷やにおい、煙、ごみの放置などの発生が懸念されるため、引き続き、町内会が条件を満たした場合に実施を認める考え。
・他都市の動向は注視していく。
<波田要望>
施設損傷やにおい、煙、ごみの放置などの発生が懸念されるため、現在の公園利用ルールを緩和するお考えはないとの趣旨のご答弁でした。
しかし、一方で、これらの懸念は、どの都市でも共通して抱えている懸念であり、札幌市だけが固有に抱えている懸念ではないわけであります。
多くの他都市では、様々な問題発生の懸念と向き合いながら、公園利用ルールの緩和に前向きに取り組んでいる中、例えば花火をしたがる子ども達から「どうして他の町では公園で花火ができるのに、札幌では公園で花火をしてはいけないの?」という問いかけがあった時に、少なくとも私は正面からまともに答えることができないわけであります。
多くの人に子どもの頃、花火をやった楽しい思い出があり、夏に花火を楽しむ光景は、言わば私たち日本人の心の原風景と言っても過言ではありません。
たしかに、様々な問題発生が懸念されることは理解を致しますが、一方で、その懸念だけが先行することによって、日本の良き文化や子ども達の楽しみ、経験、思い出の機会が奪われることは、後からは取り返しがつかない大きな損失であります。
ぜひ他都市の動向を注視して頂きながら、公園利用ルールの緩和に向けて、まずは試行的な取り組みからでも、早急に取り組んで頂きますよう強く要望して、質問を終わります。




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