10/5(木)、決算特別委員会(建設局)で「歩道バリアフリー整備事業」について質問し、横断歩道の縁石の段差について改善を要望させて頂きました。
歩道のバリアフリー整備は、車いすを利用する方のためのみならず、高齢者やベビーカーを利用する方、キャリーバッグを引く観光客の方など、多くの方にとって必要な整備であると考えております。
<波田質問>
私からは、「歩道バリアフリー整備事業」について質問させて頂きます。
札幌市が主催する「共生社会の実現へ!トーク&車いす街歩きイベント」が9/8(金)に開催され、私も参加させて頂きました。
実際に車いすに乗って、街中での移動を体験させて頂きながら、エルプラザから新さっぽろ駅まで地下鉄に乗って移動し、レストランで食事をする等、体験させて頂く中で、普段はあまり意識をしなかった歩道の僅かな段差や勾配が、いかに車いすを利用する方にとって大きな障壁となっているか、身をもって実感させて頂きました。
その中で、普段から車いすを利用している参加者の方々から、特に、改善の要望として挙がっておりましたのが、横断歩道と歩道縁石の間の段差についてです。
この段差は、基準では2cmとされておりますが、場所によっては、車いすの方お一人では乗り越えることができない程の段差もあり、介助者の方が車いすを押して乗り越えようとしても、体ごと前に飛び出してしまうほどの衝撃が避けられず、移動の利便性や安全性の面からも、非常に大きな課題であると認識をしております。
札幌市では、昨年、「札幌市バリアフリー基本構想2022」を策定し、歩道のバリアフリー化を計画的に進めていると伺っております。
そこで、質問ですが、札幌市における歩道バリアフリー整備事業では、どのような考え方で、どのような整備を行っているのかお伺い致します。
<答弁の趣旨>
・旅客施設を中心とする55地区を重点整備地区に定め、歩道のバリアフリー整備を推進。
・整備対象とする路線は、高齢者や障がい者等が日常生活で利用する福祉施設や医療施設、商業施設等と旅客施設を結ぶ経路を選定。
・整備の具体的な内容は、段差解消、勾配緩和、舗装面の改良、視覚障がい者誘導用ブロックの設置を実施。
<波田質問>
ありがとうございます。
歩道バリアフリー整備事業における考え方や、整備の具体的内容について理解を致しました。
私自身、1歳と0歳の子どもがおり、普段は二人乗りのベビーカーを押して外出をすることもありますが、やはり横断歩道の段差を乗り越えることができずに、ベビーカーの前に回って、前輪を持ち上げて何とか乗り越えるような場面もしばしばあります。
歩道のバリアフリー整備は、まさに、車いすを利用する方のためのみならず、高齢者やベビーカーを利用する方、大きなキャリーバックを引いて移動する観光客の方など、多くの方々が必要とする整備であり、秋元市長が目指す「ユニバーサルのまちづくり」においても、不可欠なものであると認識しております。
現状では、既にバリアフリー整備が完了している歩道も多くある一方で、まだ整備が進んでいない歩道もあります。
全ての歩道を一斉に整備することは、難しいことと拝察は致しますが、できるだけ早期に整備を進めて頂くことを望むところでございます。
そこで、質問ですが、これまでの歩道のバリアフリーの整備状況と、今後の整備予定についてお伺い致します。
<答弁の趣旨>
・「札幌市バリアフリー基本構想2022」を反映し、対象延長を拡大。
・ユニバーサル社会の実現に向けて、新たに区保育・子育て支援センターや観光施設、公立小中学校などを追加し、バリアフリー経路の札幌市管理道路の対象延長が59㎞増えて290kmとなった。
・令和4年度末の整備率は約75%であり、今後の整備予定としては、先日公表した「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2023(案)」で、令和9年度の整備目標を90%としている。
<波田要望>
ありがとうございます。
令和4年度末の整備率は75%であり、令和9年度の整備目標として90%を目指して整備が進むことを理解致しました。
最後に要望ですが、横断歩道の段差については、2cmを基準として整備を進めるとのことでしたが、そもそもこの2cmの段差であっても、乗り越えるのに負担が大きいとの切実な声も、車いすを利用する市民の方々からはお伺いしているところです。
この2cmの段差は、視覚に障がいのある方が、車道と歩道の区別を認識するために設けられている段差であると承知をしております。
しかし、東京都の品川区や板橋区、および沖縄県等では、この2cm程度の横断歩道の段差も無くして、代わりに縁石を緩やかなスロープにして、車道と歩道を繋ぐような新しいタイプの縁石の設置を進めていると伺っております。
スロープの表面に、点字ブロックのような突起を設けることで、視覚に障がいがある方にも、車道と歩道の境界が分かりやすくなっています。
さらに、スロープ部分に滑り止め用の溝をつけたことで、雨の日に滑りにくくなるなど、複数のメリットがあるとのことです。
このような先進的な取組事例や、新しい技術にも注視をしながら、積雪寒冷地という札幌市が抱える特有の事情も踏まえて、障がい者や高齢者、ベビーカーを利用する方、キャリーバッグを引く観光客の方など、すべての人が移動をしやすいユニバーサルな歩道の整備を、今後一層進めて頂くことを要望致しまして、質問を終わります。
ありがとうございました。
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