3/12(火)、札幌市議会 予算特別委員会(経済観光局)にて、「#GX(グリーントランスフォーメーション)に向けた農業の取り組み」について質問と要望をさせて頂きました。
<波田質問>
私からは、札幌市におけるGX(グリーントランスフォーメーション)に向けた農業の取り組みについて質問させて頂きます。
農林水産省では、食料・農林水産業分野は、脱炭素と経済成長の同時実現に大いに貢献できるポテンシャルがあるとして、令和4年7月に施行された「みどりの食料システム法」に基づき、食料・農林水産業分野における脱炭素・環境負荷低減に向けた変革の取組を推進しています。
GXに向けた食料・農林水産業の取り組みの具体例として、農業機械の電化や、化石燃料を使用しない園芸施設、地域のバイオマスの活用、再生可能エネルギーによる発電、温室効果ガス削減の「見える化」等が挙げられております。
例えば、北海道内では、農業と太陽光発電事業を手掛ける札幌市内の会社が、胆振管内むかわ町の農地に垂直型の太陽光パネルを設置し、発電と営農を両立する、いわゆる「営農型太陽光発電」に取り組んでおります。
収穫したカボチャを「脱炭素かぼちゃ」として付加価値を高めて、関東や台湾で販売しているとのことです。
そこで、質問ですが、札幌市における、GXに向けた農業の現在の取り組み状況と、今後の取り組みについて、お伺い致します。
<答弁の趣旨>
・指摘のとおり、国は「みどりの食料システム戦略」及び「みどりの食料システム法」に基づき、食料・農林水産業分野における脱炭素・環境負荷低減に向けた変革の取組を推進している。
・これに基づき、北海道では令和4年に、札幌市を含む道内市町村と共同で「農林漁業における環境負荷低減事業活動の促進に関する北海道基本計画」を策定しており、札幌市では、農業分野における環境負荷低減に向けた各種支援事業を行っている。
・国費や道費を活用した事業では、効率的な加温ができるヒートポンプの導入などによる化石燃料削減の取組や、たい肥の施肥などによる化学肥料低減の取組に対して支援を行っている。
・札幌市の単独事業では、約40年前より土壌分析とそれに基づく施肥指導を行っており、適正な施肥設計による農作物の栽培が環境負荷の低減につながっている。
・今後の取組については、国や他部局の施策を考慮しつつ、札幌市農業として脱炭素・環境負荷低減に向けた取組について検討してまいる。
<波田要望>
ありがとうございます。
札幌市としての今後のGX特区の取り組みも踏まえながら、ぜひ更なる具体的な取り組みについて、ご検討頂ければと思います。
最後に要望ですが、札幌市内の農業者の方々が、長年抱える課題の1つとして、「冬場に仕事がない」という問題があります。
冬場は、除雪やスキー場等での仕事をされる方も多いと伺いますが、従業員を抱えるとなると、やはり夏場のみの季節労働の仕事では、なかなか人員を安定して確保することが難しいとの声もあります。
南区の小金湯地区で、ミニトマトを生産する農業者の方は、毎年10月いっぱいくらいでハウスを解体して生産を終えてしまうとのことです。
暖房などを用いてハウスを加温することで、本州のように、冬場でも生産を続けることはできますが、光熱費などを考えると、とても採算が合わないとのことでした。
そのような中、伊達市では、市が民有地を取得して温泉を掘削し、給湯管を設置することで、本州から農業法人を誘致しています。
温泉熱を利用することで冬場のハウス栽培が可能になったとのことで、道内では他にも壮瞥町や音更町、弟子屈町などで同様の取り組みが行われております。
札幌市内においても、南区には定山渓、豊平峡、小金湯などと温泉が連なる農業地域がありますが、例えば札幌市がパイプラインを設置して温泉熱の農業利用を促進することによって、農業者の方々の冬場の生産や経営と雇用の安定化を支援するとともに、こうした取り組みは、これからGX特区を旗印として掲げる札幌市において、農業分野での具体的な取り組みの1つにもなり得るのではないかと考えるところです。
ぜひ様々な可能性について、幅広くご検討頂くことを要望致しまして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
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